【第4回】ふわっち配信収入のシミュレーション例から学ぶ確定申告

ふわっちの課税所得を計算

今回は、配信者収入や所得のシミュレーションをしてみてましょう。

それぞれのケースで確定申告が必要なのか不要なのか考えてみて下さい。

目次

ふわっち配信収入のシミュレーション例から学ぶ確定申告

【ケース1】年間30万円を稼ぐ専業配信者の場合

  • ふわっちの収入年間30万円
  • 専業配信者
  • 控除は基礎控除のみ
  • 経費は無し

“専業の48万円ルール”からも既に確定申告が不要なことが分かりますが、
勉強のために課税所得を計算する公式からも計算しましょう。

「収入-経費-控除=課税所得」の公式に当てはめていくと、
「30万円-0円-48万円=-18万円」になります。

所得が-18万円(0円以下)なので所得税はかからず、確定申告の必要はありません。

【ケース2】年間80万円を稼ぐ専業配信者の場合

  • ふわっちの収入年間80万円
  • 専業配信者
  • 控除は基礎控除、地震保険料控除(年13,000円)
  • 経費は月5,000円

「収入-経費-控除=課税所得」の公式に当てはめていくと、
「80万円-6万円(5,000円×12か月)-(48万円+1万3千円)=247,000円」になります。

この人の課税所得は247,000円になるので、
247,000円に対しての所得税を確定申告をして納めます。

ちなみに、現在は課税所得195万円以下の人の所得税率は「5%・控除なし」なので、
247,000×5%=12,350円の所得税を、確定申告後に払うことになります。

ここでは分かりやすく説明するために復興特別所得税などは除いて計算しています。正確にはもう少し高くなります。また、当サイトでは触れていませんが住民税の納付も別途必要になります。

【ケース3】年間400万円を稼ぐ専業配信者の場合

  • ふわっちの収入年間360万円
  • イベント出演料40万円
  • 専業配信者
  • 控除は基礎控除のみ
  • 経費は月1万円

公式に当てはめると「(360万円+40万円)-12万円(1万円×12か月)-48万円=340万円」になり、
この人の場合は340万円の課税所得に対して課税されます。

現在は課税所得330万円~695万円の人の所得税率は「20%・控除427,500円」なので、
340万円×20%-427,500円=25万2500円の所得税がかかります。

ここでは分かりやすく説明するために復興特別所得税などは除いて計算しています。正確にはもう少し高くなります。また、当サイトでは触れていませんが住民税の納付も別途必要になります。

【ケース4】年間20万円を稼ぐ副業配信者の場合

  • ふわっちの収入年間20万円
  • 会社勤めの副業配信者
  • 控除はなし(基礎控除は給与所得の方で適用済)
  • 経費は年間5万円

「20万円-5万円-0円=15万円」になり、副業20万円以下のために確定申告は不要です。

会社勤めをしている人は給与所得の方で基礎控除は既に引かれているので、二重で基礎控除を使うことはできません。

意外と簡単だと思いませんか?

これまでのたった4回の所得税や確定申告に関する記事を読んだ後であれば、
上記の4つのシミュレーションがご理解いただけたかと思います。

いかがでしょうか?意外と簡単だと思った人も多いのではないでしょうか?

さらに、今の時代は簡単に使える確定申告に関するサービスなども豊富なので、
確定申告書類の作成もとても簡単になっています。

次の最終回では、確定申告が必要であることが分かった場合の話をします。

【第5回】確定申告が必要であることが分かったら?はこちら!

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