
令和元年分の確定申告から、スマホ申告の対象が拡大されます。
スマホ申告にはいくつかの条件はあるものの、
課税所得のある配信者の多くも準備さえすれば利用できる内容なので紹介します。
まず、スマホで確定申告ができる主なケースの配信者は次の通りです。
- 会社員をしている副業配信者で課税所得がある配信者
- 雑所得で課税所得がある配信者
特に注目したいのが「雑所得で課税所得がある配信者」の場合です。
来年2月から始まる令和元年分の確定申告から、
【雑所得】のスマホでの確定申告対応がスタートします。
例えば、所属事務所があって源泉徴収されている報酬を貰っているようなこともなく、
所得区分も事業所得ではなく雑所得で申告しているという配信者は多いはず!
「雑所得の白色申告で確定申告」というあなたです。

ただし、雑所得でe-tax(電子申告)するためには予めの準備が必要になるので、
そのあたりの準備面やデメリットなども詳しく紹介します。
スマホで雑所得の確定申告するために必要な準備
スマホで確定申告を行うためには、次の2種類の方法があります。
- マイナンバーカード方式…マイナンバーカードを使った確定申告
- ID・パスワード方式…IDとパスワードを使った確定申告
マイナンバーカードを持っているかどうかで選べばいいと思いますが、
どちらを選んでも予め準備が必要です。
マイナンバーカード方式でのスマホ申告の準備
マイナンバーカード方式というくらいなので、
大前提として「マイナンバーカード」が必要になります。
そして、そのマイナンバーカードを読み取るための
「マイナンバーカード読み取りに対応したスマホ」も必要になります。
Androidについては「e-tax」アプリを使うことで昨年から使えていましたが、今回からiPhoneも対応になりました。iPhone対応の詳細については、こちらをご覧ください。

ID・パスワード方式でのスマホ申告の準備
ID・パスワード方式については、申告までに税務署に一度足を運ぶ必要があります。
税務署の窓口で職員に免許証などの本人確認書を提示すれば、
「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行してもらえます。
ID・パスワード方式の場合は、IDとパスワードの取得だけでOKです。
「まだマイナンバーカード発行してないし…」という人や、対応スマホが無い人はID・パスワード方式でどうぞ。

スマホを使った確定申告の方法
最近のe-taxはとても分かりやすくなっていて、
質問に回答をしていくだけで確定申告書が自動的に作成されていきます。
以前は「確定申告=THE・事業者」みたいなイメージでしたが、
近年はふるさと納税の関係で確定申告をする人も増えていて一般化が進んでいます。
実際、だいぶと分かりやすく申告できるようになっています。

令和元年分の確定申告書等作成コーナー(※令和2年1月6日公開予定)のページにアクセスして、電子申告による確定申告をしましょう!
スマホ申告のデメリットも紹介します
税務署に行かなくてもスマホから簡単に確定申告ができるスマホ申告ですが、
e-tax(電子申告)ならではのデメリットもあります。
税務署に足を運んで窓口で申告をする場合は相談窓口があったり、
簡易的なミスであれば受付時に職員が修正を指摘してくれます。
一方で、スマホ申告の場合は税務職員と顔を合わせた相談ができません。
仮に不備があった場合でもそのまま受付が完了されてしまうので、
後ほど税務署から連絡が入り修正申告が必要になる場合も…。
そうなれば、便利なスマホ申告をしたばっかりの二度手間です。
さらに、確定申告期間を過ぎた修正申告となれば、
無申告加算税や延滞税などが加算されるリスクも伴います。
リスクも伴うので、「e-taxの質問で聞かれていることの質問の意味さえ分からない」というようなレベルの人にはあまりおすすめしません。

e-taxを利用しない場合の確定申告の参考リンク
スマホ申告やe-taxを利用せずに確定申告をする場合は、
所得額や個々の税務知識によっておすすめできる手段が違います。
よければ次の記事も参考にしてみて下さい。
確定申告を自分でするという人は次の記事が参考になります。
確定申告は自分では全然分からないので手軽な税理士相談サービスを使ったり、本格的に税理士依頼したいという人は次の記事が参考になります。