令和2年分の確定申告の変更点や注意したほうがいいポイントを紹介します。
- 令和2年分の確定申告の変更点が知りたい
- 注意したいポイントが知りたい
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 令和2年分の確定申告の主な変更点は3つ
- 控除に関する改正点が多いので、関係する人は予めチェックしておく
- 今年は早めに準備をしておいたほうがいい【コロナの影響あり】
それでは詳しく紹介します。
令和2年分の確定申告の主な変更点は3つ
令和2年分の2021年の確定申告の主な変更点は3つです。
確定申告期間の変更
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長によって、
確定申告期間が4月15日まで1ヶ月間延長されました。
昨年同様に丸々1ヶ月後ろにずれる形になるので、
申告書の見直しや書類集めなどに時間を使えます。
訂正申告が必要になれば会場の人数制限によって例年以上に時間がかかってしまうので、1度で終わるように間違いのない申告をしましょう!
基礎控除が10万円引き上げ【所得制限あり】
具体的に配信者の税額に関係する変更点です。
これまでは所得に関係なく一律38万円が控除されていましたが、
改正によって10万円引き上げられて原則48万円になります。
ただし、10万円の引き上げと同時に所得制限もできたので、
年収が2,400万円を越える場合は所得によって控除額が減っていくので注意して下さい。
所得額 | 基礎控除額 |
---|---|
2,400万円以下 | 48万円 |
2,400万円超2,450万円以下 | 32万円 |
2,450万円超2,500万円以下 | 16万円 |
2,500万円超 | 0円 |
非事業者・個人事業主で所得が2,400万円以下の人の場合は、
基礎控除額が10万円アップで課税所得が10万円低くなるので税金も安くなります。
専業の配信者の場合はこのパターンが多いはずです。少しでも税金が安くなって良かったですね。
会社員の場合は給与所得控除が10万円引き下げられています。
青色申告が3種類に
最大65万円の青色申告控除を目的に青色申告をしていた人もいると思いますが、
青色申告者には少し残念なお知らせです。
これまで青色申告は次の2種類でした。
- 65万円控除…複式簿記が必要な本格コース。節税効果は高い。
- 10万円控除…手軽にできる単式簿記でOK!節税効果は低い。
令和2年分からは青色申告特別控除の要件が変更されて、
10万円、55万円、65万円の3種類になっています。
- 65万円控除…これまでの65万円控除の要件に加えて、電子帳簿保存、もしくは電子申告(e-tax)が必要。
- 55万円控除…これまでの65万円控除の要件同様。
- 10万円控除…これまでの10万円控除の要件同様。
これまで通り65万円控除してほしければ、『データが残る』『お金の流れが見える』電子記録を残しなさいということですね。
控除の変更点が多いので関係する人は予めチェックしておく
令和2年分の確定申告は、特に控除に関する改正点が多いです。
ザッと挙げただけでもこれだけの改正があります。
- 基礎控除の10万円引き上げ(課税所得が2,400万円以下の人)
- 所得金額調整控除の導入(特別障害者等の3条件あり)
- 青色申告控除の控除額の変更
- 給与所得控除の10万円引き下げ
- 配偶者控除の要件の変更
- 扶養控除の要件の変更
- ひとり親控除の適用範囲の見直し
- 寡夫控除の廃止
控除によって課税所得の額が変わるということは、税額も変わるということです。
自分に関係するものがある場合は予めチェックしておくのがおすすめです。
今年は早めに準備をしておいたほうがいい【コロナの影響あり】
ふわっち配信者で確定申告をしなければいけない人は、
今年は少しでも早く準備をして申告を済ませておいたほうがいいです。
というのも、今年はコロナの影響から会場の混雑を避けるため、
確定申告の相談や申告書の作成は予約制になっています。
作成済みの申告書を提出するだけの場合は予約は不要ながら、
例年のように「また改めて明日来ます」というような気軽な使い方はできません。
ぶっちゃけ、一度で終わらせないとかなり面倒になります。
今年は余裕を持って確定申告に臨みましょう!